このサイトの利用の仕方

 ■何よりもモリスの文章そのものを読みたいという方は
 翻訳文リストのコーナーに進み、読みたい論文や講演を選んでください。

 モリスの論文や講演は、約60年前の1953年に中橋一夫さんが翻訳された『民衆の芸術』(岩波文庫)で7編紹介されて以降、日本では出版されていません。(『民衆の芸術』は2007年に復刊されています)日本で紹介されていない論文や手紙で、社会や芸術に関するモリスの考えをよく表している重要なものがいろいろあります。このサイトでは、そういう論文を中心に翻訳して紹介しています。

 翻訳文には「要旨と目次」をつけていますので、時間がない場合は、要旨だけでも、モリスの考えが分かって面白いかもしれません。
 ■むつかしいのは苦手という方は
 「モリスとはどんな人」というコーナーから始めてみてはいかがでしょうか。階級格差が劇的に広がり社会が荒れていった19世紀イギリスで、美しいものを愛して苦闘したモリスの人生が紹介されています。
 
 長い文章が苦手の場合は、とりあえず「よく引用されるモリスの言葉」を読んでみるのもいいかもしれません。

 また、「城下のひとりごと」のコーナーでも、なぜ19世紀のモリスをいま取り上げるのかなど、翻訳では説明しきれないつぶやきを載せています。 
 ■モリスもいいが、もっとイギリスの暮らしぶりを知りたいという方は
 「マウントソレル村物語」はいかがでしょう。2012年1月から週刊で連載を開始しました。城下が1年間を過ごした、都会のすぐそばにあるイギリスの田舎のよもやま話です。

 モリスの芸術観や社会観は、あたりまえのことですが、イングランドの町や村の暮らしを基礎にして培われていったものです。基礎にする暮らしがあったからこそ、徹底的にそれを愛し批判することを通して、普遍的な理想社会を心に抱くことができたわけです。

 この連載も、イギリスのどこにでもある田舎の村の暮らしや歴史に思いを馳せるという意味で、モリスとはまったく無関係だというわけでもない…かもしれません。 
 ■そのほかにも…
 「ちょっと寄り道」写真集では、モリスが日本へ来ていたら興味を持ったかもしれない(?)職人仕事、民芸の手仕事を、城下の主観で撮り集めました。
 ウィリアム・モリス協会のご厚意によるモリスのデザインパターンなども掲載していく予定です。


提供:The William Morris Society

トップページに戻る